【COVID-19は数ある病気の一つにすぎない】そろそろ過剰反応から卒業しよう!
新型コロナウイルス(COVID-19)によりお亡くなりになられた皆さまのご冥福をお祈りするとともに、被患された皆様の早期回復と感染の早期終息を心よりお祈り申し上げます。
また医療現場や混乱する教育現場、デマに踊らされた狂気の客にやむを得ず対応する販売店、その他現場で体を張って活動する沢山のかたがたに敬服致します。
さて、新型コロナウイルス(COVID-19)狂騒曲が、どどまるところを知らない。
「空前の大ブーム」だ。
コンサート・スポーツイベント・展示会が中止、ファッションショー・競馬・大相撲・甲子園が無観客、ディズニーリゾートが2週間休園、果ては全国一律で小中高が2週間休校・・・。
マスコミもよせばいいのに視聴率が欲しくて(?)煽るもんだからネット民が感情的に騒ぎ、そら中止だ、ほらやめろ、の大合唱。
そしてとんでもない幼稚なデマが流行り、トイレ紙の買占め騒ぎまで起きるお恥ずかしいありさま。
引用
「私はウイルスよりも、人間が怖いです。ストレスで、声をかけられるとビクッとし、またマスクだ。消毒だ。と恐怖です。」
「考えてみてください。同じことを作業を止められて毎回聞かれて、最後は『すみません』と謝るんです。1回、2回じゃなく、何十回と。」
「疲れます。とにかくノイローゼになります。」
「どうか落ち着いてください。それを願うばかりです。」
出典:BuzzFeed Japan 「コロナよりも怖いのは人間だった」。ドラッグストアの店員が語る恐怖の体験
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352751
引用
トイレットペーパーやティッシュペーパーのメーカーでつくる日本家庭紙工業会(東京)事務局は「中国の影響で品薄というのは全くのデマ」と断言。
出典:「ファクトチェック済み情報まとめ」
オイルショックの時、根拠のないデマからトイレットペーパーの買い占め騒ぎが起き、「口裂け女」のデマが社会現象となり自治体主導で集団下校が行われたあの頃と、我らが日本の愚民ぶりは変わっていない。
もちろん公衆衛生は大事だけれど行き過ぎは別の被害者や社会的損失を生む。
不況は倒産を増やし、失業率を上げ、うつ病を生み出し、自殺数を上昇させる。
現に、最初の犠牲は検疫事務担当者の自殺だった。
公衆衛生はもちろん大切だけど、人を自殺に追い込むほどいきり立つ風潮はいかがなものか。
ただでさえ、毎日メディアで根拠のあいまいな「怖い話」を聞かされ続けるとメンタルがやられてしまう。
日々「新たな感染者○人」などとドヤ顔で報道されるが、どうなんだろう。
日本では2020/01/15〜2020/03/04の期間で感染者1,000人超、死亡者6人(クルーズ船+6人)
である。
すでに警戒を呼びかける情報はマスメディアが多く流している。
また、今我々に必要な公衆衛生とは、当事者やその家族だけでなく、無症状感染により巡り巡って免疫力の弱いお年寄りや基礎疾患のあるかたに感染が及ぶという、社会全体を捉えた広義の衛生観念を指すことは、筆者も充分理解している。
その上で、ここでは出典が明らかな客観的情報をまとめ、新型コロナウイルス(COVID-19)騒ぎを敢えてあまり気にしない方向に持って行きたいと思う。
(身近に犠牲者がいるかたは不快になるやもしれないので読まないでください。もし不愉快でしたら申し訳ありません)
なお、当記事は前提として、特定の政治・思想・団体・人物に対する肯定・否定を目的としていない。
また人命や公衆衛生の必要性を軽視するものではない。
URLの引用については官公庁か公的機関のデータを主としている。
一部、それらを引用しまとめた信頼できそうな個人・企業ブログも紹介している。
「命の重さ」については論点の対象外とし、疫学的な見地から死亡統計を掲載している。
また、「→」で示された筆者のコメントは、あくまで個人の見解である。
①インフルエンザで1日平均9人が死亡
「怖いのは新型コロナだけじゃない」
引用
"日本国内の季節性インフルエンザによる死亡数は年間3,323人(2018年)"
"日本国内の肺炎による死亡数は年間94,654人(2018年)"
出典:厚生労働省 平成30年(2018)人口動態統計月報年計
第6表 死亡数・死亡率(人口10万対),死因簡単分類別 [170KB]
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/dl/h6.pdf
引用
「季節性インフルは圧倒的な流行をおこします。しかも日本でも毎年数千人の死者を出しているのです。ですから医療関係者は『新型コロナウイルスもいいけど、まずインフルの予防接種してね』というのです。」
出典:「新型コロナウィルスが他の感染症に比べてどのくらい恐ろしいのか、グラフで比較してみた」
引用
「医師の死亡診断書にもとづく死亡届を再集計した厚生労働省の人口動態統計によると2018年にインフルエンザで亡くなった人は3325人だった。(2019年1月は)1日平均で死者54人となる計算になる。」
「既知の病だからといってこの『54人』の病状についてはほとんど報道されることがないのもバランスが取れていないのではなかろうか。」
出典「なんと1日50人以上「インフル死者」が日本で急増する不気味 怖いのは新型コロナだけじゃない (2/5) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)」
https://president.jp/articles/-/33053?page=2
引用
「例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。
(略)
また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています。」
出典:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html#100
引用
「2020年 第08週 (2月17日~2月23日) 2020年2月26日現在、
この1週間に受診した患者数を推計すると約20.2万人(95%信頼区間18.2~22.2万人)」
「2019年第36週以降これまで(2020/2/26)の累積の推計受診者数は約695.4万人」
出典:厚生労働省「インフルエンザ流行レベルマップ」
https://nesid4g.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/new_jmap.html
→我々日本人は、季節性インフルエンザと共存している。
感染者数は年間1000万人を超え、死亡数にして年間3千人以上・1日平均9人・流行期は毎日50人以上にのぼるが、我々日本人はこれを許容している。
現に、インフルエンザ感染はほとんど報道されない。インフルエンザではパニックに陥らない。
②2009年の新型インフルエンザ(pdm2009)はまだ流行中だって知ってた?
2009年に国内だけで203人の死亡者を出し世界中に恐れられた当時の"新型インフルエンザウイルス(pdm2009)”は、 近年流行している A 型インフルエンザの主流なのだ。
引用
「厚生労働省は、平成23(2011)年3月31日の時点において「新型インフルエンザ」と呼ばれていたインフルエンザA(H1N1)pdm2009ウイルスについて、季節性インフルエンザとして取り扱うこととし、対応も季節性インフルエンザの対策に移行しました。」
出典:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html#q5
引用
「2009 年に流行し大きな脅威になると思われた“新型インフルエンザウイルス(pdm2009)”は、 近年流行している A 型インフルエンザの主流。」
出典:東京都医師会感染症危機管理対策協議会
https://www.tokyo.med.or.jp/wp-content/uploads/application/pdf/covid-19.pdf
引用
「2009年の新型インフルエンザは、(略)いまも流行しているんですよ。
いま流行しているインフルエンザの3分の1ぐらいは、2009年に大騒ぎした新型インフルエンザなんです。そうすると、我々は2009年に流行した新型インフルエンザと一緒に生きていく覚悟を決めたわけです。
日本では毎年100万人ほどの方が亡くなり、そのうちインフルエンザでは1万人の方が亡くなっている。でも、インフルエンザを怖がって外に出ないということはやっていない。つまり1%ほどの死亡はやむをえないと社会は受け入れていると言える。
ある程度のリスクは呑み込んで一緒に生きていきましょうということで、我々は落ち着いて生活しているわけです。」
出典:「『感染症もサッカーもゼロリスクを求めてはいけない』岩田健太郎教授に緊急取材、サッカー観戦の感染リスクとJリーグ再開の是非」
https://www.targma.jp/j-ron/2020/03/03/post719/?fbclid=IwAR0oF_olomMR_0AvRCBJXyOinF_Ptu5ENqx_dfaRI63l8I_KAAS21kzJtNc
→筆者注:
インフルエンザの年間死亡数については、統計の取り方により差があり、厚生労働省の見解でも3000人から1万人と幅がある。
死亡診断書による統計が約3000人(前記)、合併症などの間接要因を含む「超過死亡概念による死亡数」は約1万人(前掲)、である。
→我々日本人は季節性インフルエンザと「共存」し、毎年一定数(3,000〜10,000人)の死亡を受け入れている。
うち3分の1がpdm2009だとすれば、pdm2009だけで年間(毎年)1,000〜3,000人の死亡を受け入れていることになる。
③日本では毎年約95,000人が肺炎で死亡している。1日平均260人が死亡。
肺炎は重症化すると対症療法しかなすすべが無くなり、主にお年寄りや基礎疾患のあるかた・免疫力の低いかたが犠牲になっている。
新型コロナウイルスは肺炎を引き起こすから、前記リスクがあるとされる。
しかしそもそも、国内で毎年約95,000人(2018年統計で94,654人)が肺炎で死亡している。
出典(再掲):厚生労働省 平成30年(2018)人口動態統計月報年計
第6表 死亡数・死亡率(人口10万対),死因簡単分類別 [170KB]
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/dl/h6.pdf
→我々日本人は、年間約10万人の肺炎死亡者の存在を許容している。
ちなみに肺炎球菌だけで毎年3〜4万人が亡くなっている。
引用
「肺炎の30%〜40%は肺炎球菌が原因」
出典:日本呼吸器学会「ストップ!肺炎」
http://fa.jrs.or.jp/guidelines/stop-haien_medical_02.pdf
④我々日本人は、ワクチンを開発したってろくに打っていない。
前記の通り、肺炎による死亡者が年間約10万人、うち肺炎球菌だけで毎年3〜4万人が亡くなっている。
そこで国は肺炎球菌のワクチン接種を65歳以上は無料とし5年毎に接種することを勧奨している(坂東玉三郎のテレビCMで有名)。
だが、
引用
「接種率は30%台と伸び悩んでいる。」
出典:一般社団法人 日本感染症学会
http://www.kansensho.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=38
また、重症肺炎を誘発するインフルエンザを予防するためのインフルエンザワクチンの定期接種率(免疫が低い人向けの無償接種)は50%前後で横ばいだ。
引用
「厚生労働省のデータによると、定期接種化された2001年から3年ほどは接種率が増加したものの、04年から最新の17年までは50%前後で横ばい。接種率の向上が課題となっている」
出典:日本医事新報社
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=13945
インフルエンザワクチンの任意接種(定期接種対象外)の接種率は、例えば20〜60歳未満だと40%を下回る。
出典:MLインフルエンザ流行前線情報データベース
https://ml-flu.children.jp/analyzer/age-vac.php
理論上は、肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンをきちんと両方接種すれば万単位の人が延命されるのに、だ。
引用
「肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンを両方接種」することで「(発症率が半減)」
出典:日本呼吸器学会「ストップ!肺炎」
http://fa.jrs.or.jp/guidelines/stop-haien_medical_02.pdf
→ここまで恐ろしい肺炎球菌やインフルエンザの予防対策をしない・させないのはなぜ?
パニックになる前に、まずやるべきことをやろうよ。
→新型コロナはワクチンがない、ない!と騒いでいるが、我々日本人は、ワクチン開発したってろくに打っていないぞ。
※ちなみに筆者はインフルエンザワクチンを毎年11月にきちんと打ってます。
あなたはどう?
⑤もともとウイルス性肺炎の治療薬は一部のウイルスに対してしか存在しない
日本呼吸器学会によると、もともとウイルス性肺炎の治療薬は一部のウイルスに対してしか存在しない。
インフルエンザウイルス・サイトメガロウイルス・水痘ウイルスくらいにしか治療薬が無い。
引用
「多くのウイルスに対する治療薬はまだ確立されていません。したがって対症療法が重要となります。」
一般社団法人日本呼吸器学会「ウイルス性肺炎(サイトメガロウイルス肺炎、インフルエンザ、MERSなど)」
https://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=10
→治療薬の無いウイルス性肺炎で免疫力の低いかたが亡くなる現象は、今に始まったことではない。
つまり、「新型コロナウイルスは治療薬が無いから怖い」という理屈は当たらない。
怖いのはウイルス本体ではなく、「肺炎の重症化」そのものだ。
⑥ウイルス性の風邪も治療薬が存在しない
風邪には細菌性とウイルス性の2種類があり、細菌性の風邪の場合は抗生剤が使える。
ただし風邪の8〜9割はウイルス性である。
風邪を起こすウイルスには、前記の通り治療薬がない。
つまり端的に言えば、「風邪の治療薬は存在しない」。
したがって、医療機関では対症療法を行う(対症療法しか行えない)。
処方される薬を見れば一目瞭然だ。
解熱・鎮痛・咳や鼻水を強制的に止める・痰を薄くする、など。
ウイルスを殺す薬は処方されない。無いからだ。
引用
「快癒させる薬はない」
Wikipedia「風邪」
https://ja.wikipedia.org/wiki/風邪
引用
「ウイルス感染には特効薬はありません。世界中どこを探してもウイルスが原因の風邪を治すお薬は存在しません。薬を飲ませたからといって治癒するものではないということをしっかりと認識してください。」
医療法人社団ナイズ
https://www.caps-clinic.jp/kazekusuri
→風邪をこじらせて亡くなるかたもいる。
肺炎の引き金になるからだ。
このことからも「新型コロナウイルスは治療薬が無いから怖い」という理屈は当たらない。
怖いのは、あくまでも「重症化した肺炎」だ。
⑦風邪の15%はコロナウイルスだ
引用
「コロナウイルス (15%)」
Wikipedia「風邪」
https://ja.wikipedia.org/wiki/風邪
引用
「かぜ症状群の原因微生物は、80~90%がウイルスといわれています。主な原因ウイルスとしては、ライノウイルス、コロナウイルスが多く、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルスなどが続きます。」
一般社団法人日本呼吸器学会「かぜ症候群」
https://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=2
→で、その(旧型)コロナウイルスにも治療薬はない。
おそらくだが、「新型コロナウイルスは新顔だから治療薬が無い=医療が追いついていない=怖い」と勘違いしていないか?
ウイルスはそもそも種類が多すぎて、治療薬が無いのが普通なんだってば。
このことからも「新型コロナウイルスは治療薬が無いから怖い」という理屈は当たらない。
前記の通り、旧型コロナウイルスが引き金で肺炎になり亡くなる例もある。
繰り返すが、怖いのは「重症化した肺炎」そのものだ。
⑧新型コロナウイルスは、通常のインフルエンザなどと同程度かそれより弱い
引用(抜粋)
新型コロナウイルス感染症に関する、東京都医師会感染症危機管理対策協議会の見解
・感染力はインフルエンザと同程度かそれより弱い
・重症度は、通常のインフルエンザなどと同程度(例年のインフルエンザでも高齢者や免疫力の低下した方など重症化し死亡する場合が一定数みられる)
・感染しても多くの方は症状が出ないか、少し長めの呼吸器症状で完治する
・肺炎になった患者さんへの治療法は、他の肺炎治療と同様
・予防方法も『標準的な感染症予防策』で十分
・2009 年に流行し大きな脅威になると思われた“新型インフルエンザウイルス(pdm2009)”は、近年流行している A 型インフルエンザの主流。
日本の医療体制は今回の新型コロナウイルス 感染症に対しても十分対応でき、重症化の可能性も低い。
出典:東京都医師会感染症危機管理対策協議会「新型コロナウイルス感染症に関する都民の皆様へのお願い」
出典:「新型コロナウィルスが他の感染症に比べてどのくらい恐ろしいのか、グラフで比較してみた」
→新型コロナウイルスは、SARSやMERSの再来ではない。怖さはインフルエンザが格上で、現に今のところインフルエンザの方が圧倒的に死亡数が多い。
→インフルエンザの予防対策をしない・させないでおきながら、新型コロナウイルス(COVID-19)をここまで怖がるのはナンセンスではないか?
⑨日本への渡航「注意レベル2」は、もともと「風疹」でそうなっている。
一部が「新型コロナのせいでレベル2になった」 と騒いでいるが、もともと注意レベル2になっちゃってます。
引用
「CDCは1月3日の時点で、風疹(ふうしん)の流行を理由に日本への渡航を2番目に高いレベル2の「一層の注意が必要」に指定していた。」
出典:Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-02-20/Q60D7BT0G1LI01
→風疹に対する公衆衛生を怠ったことを自覚していない我が日本は、すでに公衆衛生後進国だ。今に始まったことでは無い。
⑩過剰反応による社会的・経済的損失が大きすぎる
むしろイベント中止や一斉休校などの影響で受ける社会損失は計り知れない。
不況は倒産を増やし、失業率を上げ、うつ病を生み出し、自殺数を上昇させる。
我が日本では、年間約2万人が自殺で亡くなっている。
失業率が1%増えると、年間の自殺者が3000人増えるという。
現に、最初の犠牲は検疫事務担当者の自殺だった(再掲)。
過度な活動自粛で国力が低迷すれば、あらゆる意味で国民の活力が失われる。
引用「失業率を1%低下させることができると、自殺者を3000人程度、減らすことができる計算だ」
出典:高橋洋一氏 嘉悦大学教授
https://diamond.jp/articles/-/191739?page=2
引用「自殺者数 令和元年速報値 19,959人」
出典:厚生労働省自殺対策推進室 警察庁の自殺統計に基づく自殺者数の推移等
https://www.mhlw.go.jp/content/2019-sokuhou.pdf
⑪我々日本人は、感染症と共存し、感染症のリスクを呑み込んできた。
感染症から逃げ続けるよりも社会活動を再開して感染症のリスクを呑み込むほうがより合理的という考えかたもある(公衆衛生を軽視している訳ではない)。
↓印象的な記事なのでお勧めです(一部再掲)。
「『感染症もサッカーもゼロリスクを求めてはいけない』岩田健太郎教授に緊急取材、サッカー観戦の感染リスクとJリーグ再開の是非」
https://www.targma.jp/j-ron/2020/03/03/post719/?fbclid=IwAR0oF_olomMR_0AvRCBJXyOinF_Ptu5ENqx_dfaRI63l8I_KAAS21kzJtNc
引用「『可能性は否定できない。ゼロではない』という論法を使ってしまうと、何もできなくなってしまう可能性が高い(略)ですね。それこそ、新幹線も感染の可能性があるから止めようとか…全てがそうなってしまう可能性がある。それでは失うものが大きすぎますね。」
引用「これからは、2つのシナリオが考えられます。
ひとつは感染症のリスクが低くなったから再開しましょうというシナリオ。楽観的なシナリオですね。
もうひとつは、感染症が広がりすぎてしまって収拾がつかないというシナリオ。もし、我々がこの感染症と一緒に生きていくという覚悟を決めた場合、感染症から逃げ続けるよりも社会活動を再開して感染症のリスクを呑み込むほうが、より合理的なんです。
(略)
2009年の新型インフルエンザは、(略)いまも流行しているんですよ。
いま流行しているインフルエンザの3分の1ぐらいは、2009年に大騒ぎした新型インフルエンザなんです。そうすると、我々は2009年に流行した新型インフルエンザと一緒に生きていく覚悟を決めたわけです。
日本では毎年100万人ほどの方が亡くなり、そのうちインフルエンザでは1万人の方が亡くなっている。でも、インフルエンザを怖がって外に出ないということはやっていない。つまり1%ほどの死亡はやむをえないと社会は受け入れていると言える。
ある程度のリスクは呑み込んで一緒に生きていきましょうということで、我々は落ち着いて生活しているわけです。」
⑫冷静に、可能な限り早く日常を取り戻そう。
どうせすぐには収束しない。
「患者が増えるというのが自然な想定」
それを前提に、日常を取り戻そうではありませんか。
引用:
「例えば、オープンエアで行われるマラソンをこの時期に自粛というのはちょっとやり過ぎではないかと思います。今後、2~3カ月間流行期が続く中で、イベントをどんどんキャンセルしたり、自粛したりしていいのか疑問に思います。」
「流行が進み、みんなが免疫を持つようになれば収まりますし、いわゆる普通の風邪になります。新型インフルエンザのときもそうでした。未来予測は難しいですが、封じ込めをしていればウイルスがシュッとなくなり、感染者がいなくなるとは思えません。市中感染が散発的に起こっていて、これから患者が増えるというのが自然な想定だと思います。そういう状態が2~3カ月間続くことを前提に、どこまで社会的な活動や生活を犠牲にするのか、もう少し冷静になった方がいいと思います。」
出典:Yhaoo!Japanニュース
前厚生労働省結核感染症課長三宅氏「新型コロナウイルス、流行期に備えたいこと。チェックポイントと専門家の見方」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200224-00010000-telling-sctch&p=4
以上、繰り返しますが、人命や公衆衛生の必要性を軽視する意図ではありません。
最後までありがとうございました。
拙文お許し下さい。
akogure